壬生義士伝
また読んでから、ちょっと時間経っちゃいました。
新撰組ファンの私が、この有名な本を今まで手にしなかった訳は浅田次郎の読まず嫌いでした。
「鉄道屋」のイメージが強く、映画も見てないのになぜか良いイメージがなかった。
でもテレビドラマで「輪違屋糸里」が放映されて、食指が動きました。
…という事で、まず有名な「壬生義士伝」に手を出してみようかと…。
面白かった!!!
もっと早くから読んでれば良かった!!!
最初から最後まで泣きっぱなし。
後半なんかは、作者の”泣かせてやろう”という意志が伝わってきて嫌になるぐらいでしたが泣けました。
小説が巧いです。
さすが売れてるだけあるな…と。
内容としては、新撰組隊士である吉村貫一郎が主人公です。
でも、実際吉村貫一郎に関して分かっている事は少なく、この小説のほとんどが創作かと思います。
貫一郎の無二の親友で、物語を盛り上げるもう一人の重要人物である”大野次郎右衛門”が既に架空の人物だという事で、驚きです。
でも、その事を分かっていつつも、史実には沿ってる話ですし、盛岡藩の置かれた立場など、その他諸々勉強にもなるし、何より面白いです。
土方歳三もかなり格好良く書かれており、トシファンとしては満足でした。笑